カルニチンの危険性について

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カルニチンとは

カルニチンはビタミン様物質です。ビタミン様物質とは、ビタミンに似た生理作用をもつ有機化合物(炭素を含む化合物の総称。2種以上の元素の原子が、化合してできた物質)のこと。

少ない量でも代謝に関する重要な役割を担いますが、体内で生成できるので、必ずしも栄養素として摂取する必要はありません。なお、体内で生成できないので、栄養分として食物から摂取しなくてはいけないアミノ酸を「必須アミノ酸」と言います。

必須アミノ酸には、ロイシン、イソロイシン、リシン、トレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニンの9種類があります。なお、これは人間の場合ですので、ほかの動物では異なります。

カルニチンにも種類がありますが、よく目にするのは脂質代謝に利用される「L-カルニチン」でしょうか。脂質を燃焼してエネルギーを産生する際に、脂肪酸を燃焼の場であるミトコンドリア内部に運搬する役割を担うので、ダイエット関連商品で用いられます。カルニチンの多くは筋肉細胞に存在するので、肉食によって補給されますが、健康な人であれば必要量を体内で生成できているという意見もあります。ちなみに、肉の色が赤ければ赤いほど、カルニチン含有量が高くなると言われています。

カルニチンの危険性

カルニチンは腸内でトリメチルアミン-N-オキシドへと代謝され、これが動脈硬化を引き起こすとする説があります。2013年のNature Medicine誌5月号「赤肉に含まれる栄養素のL-カルニチンは腸内細菌叢の代謝を受けてアテローム性動脈硬化を促進する」から始まった「カルニチン論争」が由来の説だと考えられます。

アテローム性動脈硬化は、あらゆる大型および中型動脈に発生する動脈硬化です。簡単に言えば、血液をうまく送り出せなくなるために引き起こされる様々な症状のこと。治療方法は、生活習慣の改善、薬物療法(抗血小板薬、スタチン系薬剤、ACE阻害薬、β遮断薬)。食事で気を付けることは、飽和脂肪の摂取量を減らす、トランス脂肪を摂取しない、果物および野菜の摂取量を増やす、食物繊維の摂取量を増やす、飲酒は適度に抑えることなど。運動も大切です。