ブチルヒドロキシトルエンの危険性

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ブチル化ヒドロキシトルエンは別名ジブチルヒドロキシトルエンと呼ばれる芳香族化合物の一種です。抗酸化剤として食品添加物として用いられるほか、化粧品・ボディソープ・医薬品・ジェット燃料・ゴム・石油製品にも使われ、さらにエンバーミング剤としても使われています。エンバーミングは遺体を消毒や保存処理する技法です。

ブチルヒドロキシトルエンが問題視されている理由は「旧・厚生省が皮膚障害、アレルギー、がんなどを起こす可能性があるとして、表示を義務付けていた表示指定成分」という点にあります。

発癌性は確認されていないものの、変異原性は認められていて、さらに催奇形性の疑いがあるために、食品に対するジブチルヒドロキシトルエンの使用は問題があるのではないかという指摘があります。

アメリカ合衆国では乳幼児用食品への使用が禁止されています。ジブチルヒドロキシトルエンは、1970年代には食品に使用されなくなり、ブチルヒドロキシアニソールが代用されるようになりましたが、こちらについての研究はジブチルヒドロキシトルエンほどは行われていません。