ラウリル硫酸の危険性

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ラウリル硫酸ナトリウムは、よくラウレス硫酸ナトリウムとごっちゃにされますが、こちらの別名はドデシル硫酸ナトリウムになります。ラウレス硫酸ナトリウム同様、陰イオン界面活性剤のひとつで、乳化剤、発泡剤、洗浄剤、歯磨き粉、シャンプー、髭剃りクリーム、泡風呂、リキッドファンデーションなどに使われています。水にも油にもなじむ性質が、洗剤として用いられる理由となっています。

ラウレス硫酸が問題視されている理由は「炎症を起こす可能性がある」という点にあります。他の界面活性剤と同じく、皮脂を取り除くために起こるとされています。また、眼に入った場合は、大量の水で洗い流すようにと注意書きがあるはずです。

石油系界面活性剤は洗浄力が極めて高い分、皮膚を保護する役割がある皮脂の膜まで、必要以上に取り去ってしまいますので、肌が弱い人には刺激が強すぎることでしょう。ただ、このくらいの洗浄力がないと汚れが落ちないような日常を送っている方にとっては、肌の衛生状態を保つために必要かもしれません。

なお、浸透性が高いので、角質層の奥まで入り込みやすく、常在菌を減らしてしまいかねません。人の皮膚表面や毛穴の中には、約20種類、数百億個の常在菌が生息しています。この常在菌によって皮膚は守られていますので、菌だからと言って取り除こうとするのは問題があります。