過酸化水素の危険性

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過酸化水素は化合物のひとつで、主に水溶液で扱われます。対象によっては強力な酸化剤にも還元剤にもなり、殺菌剤や漂白剤として利用されています。2.5～3.5w/v％の過酸化水素水（オキシドール）の方が馴染み深いかもしれません。

食品分野では、うどん、かまぼこ等の漂白目的の食品添加物として認可されていますが、日本では1948年に食品添加物として初めて指定され、1969年に「うどん、かまぼこ、ちくわにあっては0.1g/kg以上、その他の食品にあっては0.03g/kg以上残存してはならない」とする使用基準が設けられています。

その後、弱い動物発癌性が認められたとの報告があったことを踏まえて、当該物質が分解しやすいという特性から、1980年2月に使用基準が「最終食品の完成前に過酸化水素を分解し、または除去しなければならない」と改められています。

過酸化水素が問題視されている理由は「発癌性がある」という点にあります。それ以前に、過酸化水素は消防法第2条第7項および別表第一第6類2号により、危険物第6類（酸化性液体）に指定されています。また、重量％で6％を超える濃度の水溶液は、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されています。

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