メトフルトリン(ピレスロイド系)と副作用の危険性について

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メトフルトリン(ピレスロイド系)とは

メトフルトリン(ピレスロイド系)として殺虫剤の原材料などに書かれていますが、このピレスロイドというのは除虫菊に含まれる有効成分の総称になります。ピレスロイド類は、昆虫類・両生類・爬虫類の神経細胞上の受容体に作用し、Na+チャネルを持続的に開くことによって、脱分極を生じさせる神経毒です。哺乳類・鳥類の受容体に対する作用は弱いとされています。

Naチャネル(ナトリウムチャネル)とは、ナトリウムイオンを透過させるイオンチャネルであり、細胞膜に存在するタンパク質になります。細胞膜を貫通する穴を作ることでイオンの通り道を作る働きがあり、この穴は真似しても到底作ることのできない「高効率フィルター」だと言われています。

例えば、カリウムイオンチャネルはカリウムイオンを1秒間に1,000万個以上のスピードで通すことができますが、カリウムイオンよりも少しだけ小さなナトリウムイオンはほとんど通さないといったようなイオン選択性があります。脱分極は平たく言えば、チャネルが不必要に開きっぱなしになることです。

メトフルトリンは住友化学が独自に発明・開発した新規ピレスロイド系殺虫剤で、蚊に対して極めて優れたノックダウン効果と致死効果を示すともに、既存剤に較べ高い常温蒸散活性を有していると「住友化学 技術誌 2005-II」にあります。

メトフルトリン(ピレスロイド系)の危険性と評判

「メトフルトリン」を含む「ピレスロイド系」の危険性として、「フェノトリン」は多量に吸い込むと、嘔吐、頭痛、下痢、耳鳴りを引き起こし、重症だと呼吸障害、気管支ぜんそく、結膜炎に至る場合もあり、「メトフルトリン」も似たようなものだと主張する人がいます。

「イミプロトリン」は化学物質に敏感な人は気分が悪くなる恐れがあり、殺虫剤のように直接噴射する場合においては、空気中に成分がばら撒かれるので吸い込むのは必至なことから、使用を控えた方が良いとする意見もあります。ただ、その意見の発信元は渡辺雄二氏だとされています。氏に関しては、検索すればどういう人なのかわかります。

既に市販されている殺虫剤に関しては、「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構」の方で審査をしています。「メトフルトリン」が含まれる「アース殺虫ファン」の審査報告書を先の法人サイトで確認することが出来ます。