サリチル酸の危険性について

このページでは「サリチル酸」について調べたことを書いています。基本的には「サリチル酸の危険性」に着目し、どういう理由で危険性が示唆されているのか、どういった副作用(害)があるのか検証しています。まず、「サリチル酸」で検索すると、関連する検索キーワードとして次のような言葉が出てきます。

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サリチル酸とは

サリチル酸は無色の針状結晶です。そのまま飲むと胃穿孔を起こして腹膜炎の原因となります。酸性を弱めて胃を通過できるようにしたものが、アセチルサリチル酸(アスピリン)です。

語源はラテン語のサリシン[柳]から来ている通り、柳の解熱作用が関係しています。柳の薬理作用については、ヒポクラテスの書物に登場するほかに、シュメール、レバノン、アッシリアの文書にも登場します。日本でも「歯痛には柳楊枝」として知られていました。

サリチル酸の危険性

サリチル酸が問題視されている理由は「旧・厚生省が皮膚障害、アレルギー、がんなどを起こす可能性があるとして、表示を義務付けていた表示指定成分」という点にあります。

副作用として胃腸障害のほか、スティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)や、ライエル症候群(中毒性表皮壊死症候群)などの原因となることが判明しています。致死量は500mg/kgとなっています。幼児では死亡する例もあり、危険だということから、日本では「5歳以下の幼児に飲ませない」という注意書きが加わっています。

アスピリン系薬剤を飲んだ後、手が赤くなったり、むくんできたりし、皮が剥けたり等の重い皮膚障害を起こすことがあります。こういった副作用(アレルギー)の症例が出た場合は、二度とアスピリン系の薬剤を飲んではいけません。アナフィラキシーショックによって死に至る恐れがあります。解熱鎮痛剤は様々な種類があり、アスピリンが使えなくても問題ありません。解熱鎮痛剤として日本で有名な商品にはバファリンがあります。