【調査】コラーゲンは食べても意味が無いのか?

コラーゲンとは、主に脊椎動物の真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつです。人間の体内に存在しているコラーゲンの総量は、全タンパク質のほぼ30%を占めるほど多いと言われています。なお、ゼラチンはコラーゲンを変性させたものになります。

脊椎動物は30種近くのコラーゲンタンパク質を有し、2007年時点で28の型に分類されています。食べると良いという話は、コラーゲンを経口摂取することでヒドロキシプロリンペプチドの血中濃度が長時間上昇すること、ペプチドが線維芽細胞を刺激して再生を促進することが明らかとなったことに端を発します。

コラーゲンに、美肌効果はあるのか?

コラーゲンで肌にハリを、関節痛を和らげる特効薬と謳われていますが、国立健康・栄養研究所はコラーゲンを食べても「美肌」「関節」に期待する効果が出るかどうかは不明であるとの見解を示しています。

京都府立大の佐藤健司教授らの研究グループは、コラーゲンを経口摂取することで、ヒドロキシプロリンペプチドの血中濃度が長時間上昇する、ペプチドが損傷した線維芽細胞を刺激し再生を促進するとの研究結果を発表しましたが、体内におけるコラーゲンの合成には「リシン」や「ビタミンC」が別途必要になります。

コラーゲンは保湿効果が高いタンパク質なので、化粧品としても利用されています。皮膚表面に塗布することで、水分の蒸発を抑えるという意味での潤い効果は期待できますが、皮膚に塗布したコラーゲン分子が、そのままの形で皮下に吸収・利用されることは考えにくいとされています。

コラーゲンの効果をめぐるアレコレ

「コラーゲンを食べれば美肌に」「コラーゲンは食べても意味が無い」「最近の研究では、やはり効果があると」というような流れがあります。ウコンは肝臓に効く、いや最近の研究では肝臓に負担を強いていることが判明……。それと似たようなところがありますね。あれだけ持て囃していたのに、不都合な事実がわかると手のひらクルー。バカバカしいと思いませんか?

人間というのは、アレが良いんだ、コレが効くんだ、効かないんだと、自分で確かめたわけでもないことで、アレコレ言うのが好きなんです。いませんか? それは効果が無いぞ、と得意げに言ってくる人。その人の情報は何で得たものなのか、新しい情報なのか否か、情報ソースは確かなのかなど、真面目に突き詰めていけば、少なからず根拠として不十分な点に行き着くものです。なので、その目で実際に評判を確かめることをオススメします。

「コラーゲン」の評判と口コミ

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