「あんずボーの漂白剤」について

港常(みなつね)から販売されている駄菓子「あんずボー」の原材料に書かれている漂白剤について調べてみました。まず、製造元の港常は大正4年創業のあんず専門加工メーカーになります。東京都台東区にある会社で、「あんずボー」も関東のみの販売となっています。

「あんずボー」の原材料は、干杏、果糖ぶどう糖液糖、オリゴ糖、香料、ビタミンC、漂白剤(亜硫酸塩・原料由来)となっています。この漂白剤として用いられている亜硫酸塩が、胃粘膜を刺激する心配があるのと、動物実験の結果からチアミンの欠乏を起こして成長を悪くする可能性が指摘されています。

指摘しているのは「食べるなら、どっち!? 不安食品見極めガイド」という本で、著者は「買ってはいけない」で約200万部を売り上げた渡辺雄二氏になります。人の不安を煽って著作を売るタイプの方です。動物実験に関しては、トピックスの「【真実】白菜にも毒がある ~ADIという正しい捉え方~」をご参照ください。

あんずボーの漂白剤「亜硫酸塩」とは

亜硫酸塩」については、リンク先にて詳しく解説していますが、一般的にはワインに入っているものという印象が強い気がします。あんずボーの場合は「原料由来」と書かれていますので、ワインのそれとは別物になります。

ワインに入れ始めたのは古代ローマ時代からとも言われており、歴史的には長く用いられてきた酸化防止剤のひとつと言えます。当時の取り入れ方としては、ワインを入れるアンフォラという壷の中で、硫黄を燃やして亜硫酸ガスを発生させるという方法になります。このようにして亜硫酸塩を含ませることで、ワインが酢になることを防いでいます。

ちなみに、ワインに含まれる亜硫酸塩の量はppm単位で、ppm(パーツ・パー・ミリオン)は100万分のいくらであるかという割合を示す数値となります。日本の食品衛生法第11条の厚生省告示第370号 食品、添加物等の規格基準によると、酸化防止を目的とした亜硫酸塩の使用基準は0.35g/kg未満で、この数字は成人が長年、日常的にワインを摂取しても健康に害を及ぼさない値となっています。60kgの人なら21gということになりますが、アレルギー持ちの方は避けたほうが良いでしょう。

ビタミンB1の欠乏を起こした動物実験というのは、二酸化硫黄を0.01%ないし0.045%含む赤ワインや水をラットに長期にわたって毎日飲ませた実験のことを指します。結果、肝臓の組織呼吸への障害、ビタミンB1の欠乏が確認されています。人間の一日摂取許容量を鑑みると、摂り過ぎだろうという摂取量ではあります。

あんずボーの評判と口コミ

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